本は読んでるんだけど、どうも身についていない気がする

ブログに読書メモ

ITmediaにこんな記事が

今年の一押し──徳力基彦

ブログに読書メモ 

 ライフハックというのとはちょっと違うかもしれませんが、やってみて良かったと思っているのは、これまで漫然と読み流していた本から、自分が気になったポイントや印象に残った言葉をブログにまとめるブログ読書メモです。

 書き写す過程で、再度自分の中でその言葉を理解しなおすことができますし、後から「あの本に確かこんなことが」と思ったときに手軽に検索できるようになりました(上記の「フラット化する世界」のコメントもそこから抜き出しています)。

 私のように本は読んでるんだけど、どうも身についていない気がすると思っていた人にお勧めです。

そうなんです。自分も本は読むけれど、身についている気がしない。読んだそばから忘れてしまっている気さえする。このままでは何冊も同じ本を買ってしまう日が来るのも近い。というわけで早速読書メモをとることにします。自分の場合は購入する本の8割が小説なので、ただの読書感想文ですけど。いい年なんだからビジネス書も読まないとな。

第1回「野ブタ。をプロデュース (白岩 玄)

記念すべき第1回この作品でいいのかは疑問だけれど、読んでしまったからには仕方がない。そこ、「今更かよ」とか言わない。だって古書で300円だったんだもの。

あらすじ
学年でも指折りの人気者である高校生『桐谷修二』が、デブでキモい編入生『小谷信太(通称:野ブタ)』を人気者になるようプロデュースする、学園青春ストーリー。

ドラマは既に観ましたが、野ブタの性別も違うし、オリジナルキャラクター『彰』もいるしで、原作とドラマでは全然内容が違うだろうなと思っていましたが、やはり違っていました。このお話はプロデュースがメインなんかじゃなく、修二の内面を描き出すのがメインだったのです。
まず話の冒頭で修二がとても憎たらしく感じます。高校生の癖に世間のことを社会のことをわかりきったような口をききやがって、いっちょまえに物事を斜めに見やがって、むかむかしてきます。小説でむかむかすることなんて久しぶりです。でも、読み終わる頃にはあんなに憎かった修二が可哀想に思えてきてしまうのが、うまいところ。文中に『(笑)』を多用し、『紙パックのジュース』など細かな描写でリアルな高校生らしさをうまく演出しています。修二やクラスメイトのセリフも『薄っぺらさ』『軽さ』が伝わってきます。それが切なくやるせない結末を導いてくれているのかもしれません。
しかし、よくこの小説をあのドラマの内容にまで膨らませることができたものだ、と感心します。読み終わった今に思えば全くの別物なんですが、まあ、ドラマ版は小説の設定を用いたオリジナルといっても過言じゃありませんね。あれはあれで良かったと思います。修二に亀梨ははまり役でした。

次回予告

今読んでいるのは「カラマーゾフの兄弟(ドストエフスキー)光文社古典新訳文庫」です。お楽しみに!感想を書ける自信がありません!