ソフト売り上げトップが"WiiSports"であることの意味

Wii」の発売2日間のハード及びソフトの販売台数の速報値が発表されています。(nintendo-insideさんより。)

調査機関のメディアクリエイトは2日に発売された任天堂の新型ゲーム機「Wii」の発売2日間のハード及びソフトの販売台数の速報値を発表しました。まず本体の販売台数は35万358台で、ほぼ全台が販売されたことになります。ソフトはトップが『Wii Sports』で17万6167本、つづいて、ほぼ同じで『はじめてのWiiパック』が17万4297本、そして『ゼルダの伝説トワイライトプリンセス』の13万9011本となっています。

出荷が40万台とのことでしたので余る訳もないんですが、これはすごいですね。35万358台のうちの1台が我が家にあると思うと、感動もひとしお。

WiiSportsがトップであることの意味

で、注目したいのは、"ソフトはトップが『Wii Sports』で17万6167本"というところ。前評判では"ゼルダがトップになるだろう"なんて言われ続けていました。"史上最高のゼルダだ" "史上最強のロンチだ"と。しかし、いざ蓋を開けてみるとWiiSportsがトップに立ちました。これを意味するところはなんでしょうか。やはりそれは、"無関心層を取り込むことにまずは成功した結果"なんだと思います。Wii購入層を"無関心層" "ライトゲーマー" "コアゲーマー"と分けるとすると、無関心層とライトゲーマーはまずWiiSportsはじめてのWiiに注目することでしょう。Wii体験会では親子でWiiSportsを楽しむ姿が目立ったようですし、CMの打たれた数がゼルダよりもWiiSportsの方が多かったようなのも理由のひとつです。このCMの多さも無関心層への任天堂の力の入れようが伺えます。そもそもWiiチャンネルという構想はTVにチャンネルを増やす、つまり普段見ている他のチャンネル(フジとか日テレとか)と同様に、Wiiチャンネルも見てね、ということ。TVを観ることを前提としているわけです。普通にTVを見る無関心層にあててTVCMを打つわけですから、一番アピールしたいWiiSportsのCMを多くするのは当然でしょう。
その戦略がカタチになったということは、無関心層の取り込みに向けて順調な滑り出しをしたといってもいいのではないでしょうか。WiiSportsの売り上げトップにはそんな意味を持っていると思います。

一方ゼルダ

とは言っても体験会であれだけの行列を作ったゼルダです。いまはコアゲーマーに買われているのかもしれませんが、WiiSportsWiiの楽しさに気づき、ゲームに対する壁を取り払った"元"無関心層は次のターゲットをゼルダに向けてくれるかもしれません。これぞ任天堂の思惑通り。壁さえ取り払ってしまえば、興味を持ちさえすれば、ゲームって面白いものなのです。だれだってできる。難しくなんかないわけです。だれにだって楽しめる。
とは書いたものの、さすがにゼルダは難しいか。多分これから脱無関心層にあてた"タッチジェネレーション"ライクなソフト(やわらかあたま塾とかヘルスパック)にその任務を背負わせることになるのでしょう。こちらに期待したい。
自分もゼルダはやりたいのですが、怖くてできません。ハマるのが怖いのではなく、酔うのが怖い。これまでの3Dゼルダにはことごとく打ちのめされてきました。"時のオカリナ"で酔い、"ムジュラ"は断念。"風のタクト"はいけそうだと思い再挑戦しましたが、やはり酔った。"ふしぎのぼうし"は楽しかったなぁ。やはり最高は"夢を見る島"だろ、となってしまうわけです。困った。酔い止め飲んでプレイしようかな。いい案があったら教えてください。切実です。