役満Wiiと父と麻雀と

任天堂からWiiウェア用ソフト「役満Wii 井出洋介の健康麻将」の配信が始まりました。1000Wiiポイントです。早速ダウンロードしてみました。フレンドコードは「034501981616」です。よろしくお願いします。

僕は麻雀は好きなんですが、弱いです。何と言っても判断力が鈍いですからね。決断力もない。アレもないコレもない。「絵もない花もない歌もない飾る言葉も〜」と頭の中でリフレインし始めました。困った。脈略のなさに困った。

麻雀の思い出

麻雀と言えば高校の頃、暇さえあれば麻雀をしていた時期があった。何がそんなに楽しかったのだろう。もちろん賭け事なんかしない訳で、夜通し麻雀をし、おなかがすいたらコンビニへ行き、スーファミの人生劇場をし、と考えると何と不毛な高校生活だったのかと時々後悔もする。


麻雀を覚えたのは父の影響だった気がする。小さな頃、正月などに親戚が集まると大人たちは決まって麻雀をしていた。僕は父の後ろでそれを見ていた。当然意味なんて分からない。ただ僕は父がジャラジャラと牌をかき混ぜ、積みあげ、並べているのが面白かった。

イーソウが来たら「鳥が来た」と父や周りの大人たちに教え、ある漢字の書いてある牌が来たら「うちが来た」とも教えていた。その漢字は僕の苗字に含まれている文字だからだ。もちろん何も悪気はなかったのだけれど、今となっては配牌を他のプレーヤに教えるだなんて迷惑だったに違いない。それでも父は楽しそうに麻雀をしていた。


そんな麻雀が好きな父だったからか、小さな頃に麻雀のゲームが家にあった気がする。たぶんSEGASG-1000あたりだったような。記憶が定かではないのだけれど何本かソフトがあって、「麻雀」と「どきどきペンギンランド」があったのは確かだ。でも父がプレイしていた記憶もない。なぜあのハードとソフトが家にあったのだろう。買ったのだろうか、もらったのだろうか。

ファミコンも買ってもらったのだけれど、麻雀のゲームはなかった。ファミコンでも父と遊ぶことはなかったと思う。友人とファミコンで遊び、それこそテレビに残像を残すほど遊んだけど、父は何も言わなかった。ファミコンスーファミになり、プレイステーションニンテンドー64になり。そして僕は進学のため家を離れた。


確か帰省したときだったと思う。PSも一緒に引っ越し先に持って行っていた僕は、実家用にPSが欲しかった。なぜかは忘れたのだけれど、父と一緒に買いに行った。そしてこれもなぜかわからないのだけれど、父はPSと麻雀のソフトを買った。プロ雀士が出てくるようなやつだ。

その日から父は暇になるとPSで麻雀をしていたようだ。「ようだ」と言うのも僕は実家を離れていた訳で、母から「父がゲームの麻雀ばかりをしている」という話を聞いたからだ。それは決まって夕飯の前のようだった。母が夕飯が出来たと言っても食卓に来ないので、何かと思ったら麻雀をしている、と。


ひょっとして、僕が実家を離れたからだろうか。寂しかった?いや、そんなはずはない。あまり話もしなかったし。


またある日、僕が実家に帰ったときに話を聞いた。「PSで麻雀ばかりしているんだって?」と。すると父は、「そうなんだよ、この雀士が強くてさ」と、楽しそうに言った。データを見ると相当やりこんでいるようで、プロ雀士と対戦して勝つともらえる優勝カップがいくつも画面に表示されていた。

楽しそうに話す父を見るのも、やりこんだデータを見るのも、僕はなんだか嬉しかった。僕は父と一緒にゲームをしたかったのかもしれない。一緒にその面白さを分かち合いたかったのかもしれない。

役満Wiiキラータイトル

で、この「役満Wii」です。「Wi-Fiで対戦ができる」と言うだけで楽しめます。麻雀なんてあっという間に時間が経ってしまうので、これはかなりのキラータイトルなんじゃないでしょうか。

確かに「オンラインで麻雀」であればPCで東風荘でもできるわけなのですが、井出名人監修という付加価値もあり、そしてなにより「Wii」であることも大事な訳ですね。Wiiリモコン1つで片手で操作が出来る。これなら操作も単純明快なのでプレイがしやすい。


来月の父の日に、このソフトを入れたWiiを送るのも良いかもしれないですね。なんと言ってもWi-Fiで遠くに離れていても対戦が出来る。麻雀で今更ながらコミュニケーションを取るってのもアリかな。


Wiiで麻雀と父親」と言えばウエムラさんのこのエントリがとても面白いのだけれど、僕も思い出したので書いてみました。