「Mr.Children B-SIDE」はベスト以上にベストだ


世紀の大傑作「HOME」がリリースされてからまだ日も浅いのですが、ニューアルバム「B-SIDE」が発売となりました。いわゆるカップリング曲集です。なんですが、これがまた以前のベスト版以上にベスト版といえる存在だと思いました。

この15年はMr.Childrenと共にあったといっても過言じゃないほどで、1曲1曲が当時の思い出を蘇らせてくれました。「フラジャイル」を聞けば「阪神・淡路大震災」にショックを受けた年だったと思い出すし、「旅人」はやたらとカラオケで歌ったなあ。「また会えるかな」はブルーバードのCM曲で大好きだったし、「デルモ」はおりも政男だし、「さよなら2001年」は911だし、リリースされた月に今の奥さんに出会ったっけ。「I'm sorry」って謝った日もあったなあ。「こんな風にひどく蒸し暑い日」にはいい思い出はない。思い出したくない。「Sign」にはいい思い出もあるんだけれど。

ああ、そうか。思い出がベスト版以上にベストだと感じさせているわけか。それを除いても、カップリングとは思えないクオリティの高さに今聞いても驚かされます。

自分のようなシングルも全部持っている人には、「自作できるじゃん」と思われるようですが、確かに僕も自分でB面集を作りましたが、それでも買ってよかったと思います。セルフノーツ面白かったし。「"I'm sorry"と"雨のち晴れ"のリミックス・ヴァージョンだけは、本当にミスチル・ファンじゃないと聴いて欲しくないな」なんて桜井さんが言ってたり。シークレットトラックで「ニシエヒガシエ」のEASTとWESTのRemixも入っていたし。

だから、シングルを全部は持っていない方には、よりお勧めです。この内容で2800円なんてお買い得すぎる。ずるいくらい。これから初めて聴けるなんてうらやましい。