遠く離れた人を想う
お盆でしたね。皆さんは実家に帰られたのでしょうか。
知り合いなんて一人もいない東京に出てきて、憧れはすぐに幻滅に変わり、遠く離れた田舎のことを考える日々。決して東京のように便利ではなく、おしゃれなお店なんてもちろんない、そんな田舎臭いところが嫌だったのだけれど、それも嘘みたいに今では愛おしくさえ思える。父がいて、母がいて、飼い犬がいる、そんな実家に帰ることが出来るお盆を心待ちにしている人も多いのではないでしょうか。
実家に帰り、知らない間に年老いていく両親を見るたびに、申し訳ない気分にもなって、でも、東京でがんばらなければならないんだ、ごめんよ、と帰宅してから遠く離れた両親のことを想う。
今日はそんな話ではありません。
先日、レンジ台(ポットとか電子レンジとか置くやつ)を通販で買いました。通販の安物なので組み立てはもちろん自分でやることになるのですが、中に入っていた部品の小袋一つ一つに、袋詰めを担当した人の名前が書いてありました。良くありますよね、検品した証にシャチハタ印で「鈴木」とか押してあるの、あれです。
でもこれはシャチハタ印ではないですね、「MALA」って海外の方ですねもちろん。初めて見たのでちょっとビックリ。
遠く離れたマレーシアでせっせと部品を袋詰めをしている姿が思い浮かびます。
MALA:LEHAはいいナー、ボンドの担当で。1個入れるだけでショ?私なんてネジの担当だヨ、12個も数えてらんないヨー。
LEHA:いいからさっさと詰めるヨ。じゃないとまた個数間違えるヨ。
MALA:ダイジョウブダイジョウブ。ちゃんと入れてるヨー。それにしてもこの部品は何に使うんだろうネ?日本向けらしいから、自動車カナ?
LIA:自動車にボンドは必要ないでショ、HAHAHA!
工場長:MALA!またネジが一つ足りなかったってクレームが入ってるゾ!
MALA:アイヤー、またやっちまったアルかー!
連休明けは疲れますね。アイヤーってなんだよ。